日本の
お肌たちを
再生しましょう
~エステサロンの活きる道~
私たちナボカルは新しい試みを始めました。それは良心的な、そして「本物」のエステサロンを取材することです。
フェイクや広告に踊らされるのはもうコリゴリ。そんな方々のために、この業界の「美しい本音」に迫ってみたいと思います。
なお、本稿は、特定の店舗の宣伝を目的にしたものではありません。

水産業を基盤として発展。交通の便にも恵まれ、静岡市とも良好な関係を築く「健康・健全」な場所に、今回取材したエステサロンがあります。
今回の舞台は焼津市
元気な地方都市、と言えばぴったりかもしれない。焼津。その人口規模は10数万人しかいませんが、温暖な気候と豊かな海の幸に恵まれたこの地では、水産業を基盤とした経済が確立。そして、知名度の高さが持続的な経済発展をもたらしています。交通の便に恵まれ、近隣市との往来も盛んなことから、経済圏としては、県庁所在地である静岡市ともいい関係を築いています。「健康・健全」な経済あっての美しい街並みです。
そんな焼津に店を構えた一人の女性が、本稿の主人公です。工藤佐恵子(敬称略)。30歳を前に独立し、エステサロンを開業します。当時であっても、決して簡単な決断ではなかったはずです。現に、周囲の多くは反対していたと言います。
今回、工藤に取材するのは、私たちナボカル取材班です。焼津では、サクラエビの大きな丼で胃袋を満たし、満足感に浸るのも束の間、工藤の発したある言葉を思い起こしました。
「毛細血管が消えていく」
いつぞやのテレビ番組で登場した、比喩的な表現でした。肌を透かして見る毛細血管とは、必ずしも目にできるわけではありません。何しろ、5μmという髪の毛の10分の1の細さ。おそらく肉眼では見えないレベルなのです。血の流れがなくなり、血管の構造だけが残っている様は、「ゴースト血管」とも呼ばれています。工藤はこれを、施術を通して「感じる」と表現します。たとえるなら、町の活力が失われて、廃墟化した建物だけがさびしく残るような印象でしょうか。血流が途絶えた一部分を、エステティシャンは肌の微妙な色合いの違いで感じると言います。

エステティシャンは、血流の途絶えた部分を肌の微妙な色合いの違いで感じています
サロンは、「ホームドクター」になれるか
私たちが提唱しているのは、各地のエステサロンが、「お肌のホームドクター」になること。もちろん、「ドクター」などの称号をエステティシャンに用いるのは禁止されています。また、日本にはそもそも「ホームドクター(かかりつけ医)」の概念が薄く、予防や早期対策の意識が低いため、あまり馴染みのない言葉です。具体的には、日々の健康管理として、エステサロンに通い、お肌の点検と、適切なケアを行ってほしい。これが、私たちの言う「かかりつけ」の専門家を傍に置くことの意味です。
工藤がかつて周囲からこんなことを言われました:「(エステなんて)不透明な業界はやめたほうがいい」、と。実際、みずから(民間の)認定資格を取り、意気込んでこの業界に飛び込んでみたのですが、その店舗では、資格取得者はおろか、資格の存在すら知られていませんでした。愕然としたところに、追い打ちをかけるように店舗責任者の発言が飛びます:「そんなもの(資格)はどうでもいいんです」、と。それはまさに、戸惑いが不信感になった瞬間でした。

美容師や理容師と呼ばれる国家資格は、頭髪に携わる職業です。お客様に対して、刃物を扱うことが理由で免許制とされてきました。しかし、肌の美容についての国家資格は存在しません。エステの概念自体が広く知られるようになったのは1970年代以降のことです。法律が追いつかないうちに、民間が先に動き、それぞれで認定資格が始まりました。工藤は、そのひとつを学び、資格を取得していたのです。
私たちは、「かかりつけ」の専門家にご自身の肌を診てもらう提案をしています。健康なときから肌を気遣い、個人の体の特徴を(第三者に)把握してもらう。なぜなら、肌とは、人体最大の、かつ唯一目視できる臓器だからです。単なる外側の皮ではありません。皮膚単体でも、高度な複数の機能を果たし、その皮膚の状態を見ていれば、血のめぐりが分かったり、触れれば、若さの目安となる弾力性が確かめられます。経験者が見れば、体内臓器の具合も、推測できたりするそうです。そう、優れたエステティシャンとは、単なる施術者ではなく、皮膚科学の知識を備えた専門家なのです。熱心な方であれば、一人ひとりのお客様の肌の変化を丹念に記録しているでしょう。日々のことはエステティシャンと確認し、必要があれば、皮膚の専門医に相談にいくという流れができれば、消費者にとっては安心だろうと思います。

ナボカルの取材動画とは
ところで、今回、メディアでもない私たちが、プロのカメラマンを引き連れ、工藤へのインタビューを試みたのは、彼女に頼まれたからではありません。自分たちが大切にしている理念を発信するために、彼女をその象徴として扱うのが望ましいと考えたからです。ナボカルの理念を掲げ、共鳴してもらえる方々にこそ、私たち製品の利用者になってもらいたい。動画は、そんな思いを具現化する手段です。
今日、マスメディアによる宣伝が力を失い、SNSが台頭してきました。しかし、誰もが情報発信者になれる代わりに、フェイクが横行し、「悪貨が良貨を駆逐する」混乱状態を招いています。情報の氾濫する時代だからこそ、どうやったら、私たちが正しいと信じる情報を、ターゲットに伝えられるか。その目的をカタチにしたのが、ナボカルみずからが撮影する動画シリーズでした。
動画がいいのは、嘘がバレやすいことです。登場する人物の表情だったり、あるいは背景に写っている何かがおかしいと感じたとき、人は違和感を覚えます。動画の加工は、静止画ほど簡単ではないので、ごまかしがきません。だからこそ、動画の方が真実を伝えやすいのだと思います。
ナボカルの理念は、エンドユーザーの「地肌力」を信じ、その回復に寄り添うことで、健康美を追求してもらうことです。そのためには、化粧品のような化学品だけでなく、エステサロンの力も借りて、ユーザーの生命力に寄り添ってもらうことが不可欠です。この理念をキーワードに、メーカーとサロンと消費者が結びつく、「三方よし」を目指したいと考えます。
真実のフォーマットで伝える
美容・化粧品業界は、正しい情報が行き来しにくい傾向にあります。たとえば、化学の観点から見るのか、生命の論理で見るかによって違いが出ます。ある成分が効くと言っても、体の対象部位までどのように届けるのか、実は大きな問題です。また、確率や量の概念を無視して議論している様は、滑稽以外の何者でもありません。この業界ではそうした無責任な議論が多々あります。 冒頭に登場した「毛細血管が消える」という現象を正しく考えてみましょう。毛細血管に血流がなくなったことに端を発します。たとえるなら、廃墟の中で水道管に水が来なくなり、管が剥き出しになった状態のことです。人の体は、この血管の残骸をやがて体の中に吸収してしまいます。これだけを聞くと、恐ろしい現象のようにも感じますが、体の自然な摂理は、不要なものを取り除き、必要なものを何度も生成する、半永久的なリモデリング(再編成)のプロセスです。問題の本質は、「血管が消える」ことではなく、血流がどこで途絶えて、なぜ、流れなくなったのかを冷静に見極めることなのです。
工藤への取材を終えるタイミングで、私たちは最後に尋ねてみました。「先生のサロンには、最近の流行りモノがほとんどないですよね?」「私自身もやってみたんですけど、そんなのは、すぐ飽きられるんですよ。お客様が望んでいることは、目先の、そんなものではないことが、よく分かりました」。 工藤の回答が心に染みる。科学を重視し、生体を理解した上で、製品が消費者にどう馴染んでいくかを、エステティシャンが確かめる。私たちメーカーはその手助けをしながら、「本物」のエステを広めていく。今回の取材では、あらためて、そんな使命感を、私たちの心に刻むことができました。穏やかな気候と健全な経済に育まれた焼津の町を、私たちは晴れやかな気分で後にしました。

(流行りのモノは)、すぐに飽きられるんですよ。お客様が望んでいることは目先のものではないことが、よく分かりました。





元気な地方土地、静岡県焼津市。水産業を基盤として発展。交通の便にも恵まれ、静岡市とも良好な関係を築く「健康・健全」な場所に、今回取材したエステサロンがあります。
日本の
お肌たちを
再生しましょう
~エステサロンの活きる道~
私たちナボカルは新しい試みを始めました。
それは良心的な、そして「本物」の
エステサロンを取材することです。
フェイクや広告に踊らされるのは
もうコリゴリ。
そんな方々のために、この業界の
「美しい本音」に迫ってみたいと思います。
なお、本稿は、特定の店舗の宣伝を目的にしたものではありません。
今回の舞台は焼津市
元気な地方都市、と言えばぴったりかもしれない。焼津。その人口規模は10数万人しかいませんが、温暖な気候と豊かな海の幸に恵まれたこの地では、水産業を基盤とした経済が確立。そして、知名度の高さが持続的な経済発展をもたらしています。交通の便に恵まれ、近隣市との往来も盛んなことから、経済圏としては、県庁所在地である静岡市ともいい関係を築いています。「健康・健全」な経済あっての美しい街並みです。
そんな焼津に店を構えた一人の女性が、本稿の主人公です。工藤佐恵子(敬称略)。30歳を前に独立し、エステサロンを開業します。当時であっても、決して簡単な決断ではなかったはずです。現に、周囲の多くは反対していたと言います。
今回、工藤に取材するのは、私たちナボカル取材班です。焼津では、サクラエビの大きな丼で胃袋を満たし、満足感に浸るのも束の間、工藤の発したある言葉を思い起こしました。
「毛細血管が消えていく」
いつぞやのテレビ番組で登場した、比喩的な表現でした。肌を透かして見る毛細血管とは、必ずしも目にできるわけではありません。何しろ、5μmという髪の毛の10分の1の細さ。おそらく肉眼では見えないレベルなのです。血の流れがなくなり、血管の構造だけが残っている様は、「ゴースト血管」とも呼ばれています。工藤はこれを、施術を通して「感じる」と表現します。たとえるなら、町の活力が失われて、廃墟化した建物だけがさびしく残るような印象でしょうか。血流が途絶えた一部分を、エステティシャンは肌の微妙な色合いの違いで感じると言います。

エステティシャンは、血流の途絶えた部分を肌の微妙な色合いの違いで感じています
サロンは
「ホームドクター」
になれるか
私たちが提唱しているのは、各地のエステサロンが、「お肌のホームドクター」になること。もちろん、「ドクター」などの称号をエステティシャンに用いるのは禁止されています。また、日本にはそもそも「ホームドクター(かかりつけ医)」の概念が薄く、予防や早期対策の意識が低いため、あまり馴染みのない言葉です。具体的には、日々の健康管理として、エステサロンに通い、お肌の点検と、適切なケアを行ってほしい。これが、私たちの言う「かかりつけ」の専門家を傍に置くことの意味です。
工藤がかつて周囲からこんなことを言われました:「(エステなんて)不透明な業界はやめたほうがいい」、と。実際、みずから(民間の)認定資格を取り、意気込んでこの業界に飛び込んでみたのですが、その店舗では、資格取得者はおろか、資格の存在すら知られていませんでした。愕然としたところに、追い打ちをかけるように店舗責任者の発言が飛びます:「そんなもの(資格)はどうでもいいんです」、と。それはまさに、戸惑いが不信感になった瞬間でした。

美容師や理容師と呼ばれる国家資格は、頭髪に携わる職業です。お客様に対して、刃物を扱うことが理由で免許制とされてきました。しかし、肌の美容についての国家資格は存在しません。エステの概念自体が広く知られるようになったのは1970年代以降のことです。法律が追いつかないうちに、民間が先に動き、それぞれで認定資格が始まりました。工藤は、そのひとつを学び、資格を取得していたのです。
私たちは、「かかりつけ」の専門家にご自身の肌を診てもらう提案をしています。健康なときから肌を気遣い、個人の体の特徴を(第三者に)把握してもらう。なぜなら、肌とは、人体最大の、かつ唯一目視できる臓器だからです。単なる外側の皮ではありません。皮膚単体でも、高度な複数の機能を果たし、その皮膚の状態を見ていれば、血のめぐりが分かったり、触れれば、若さの目安となる弾力性が確かめられます。経験者が見れば、体内臓器の具合も、推測できたりするそうです。そう、優れたエステティシャンとは、単なる施術者ではなく、皮膚科学の知識を備えた専門家なのです。熱心な方であれば、一人ひとりのお客様の肌の変化を丹念に記録しているでしょう。日々のことはエステティシャンと確認し、必要があれば、皮膚の専門医に相談にいくという流れができれば、消費者にとっては安心だろうと思います。
ナボカルの取材動画とは
ところで、今回、メディアでもない私たちが、プロのカメラマンを引き連れ、工藤へのインタビューを試みたのは、彼女に頼まれたからではありません。自分たちが大切にしている理念を発信するために、彼女をその象徴として扱うのが望ましいと考えたからです。ナボカルの理念を掲げ、共鳴してもらえる方々にこそ、私たち製品の利用者になってもらいたい。動画は、そんな思いを具現化する手段です。
今日、マスメディアによる宣伝が力を失い、SNSが台頭してきました。しかし、誰もが情報発信者になれる代わりに、フェイクが横行し、「悪貨が良貨を駆逐する」混乱状態を招いています。情報の氾濫する時代だからこそ、どうやったら、私たちが正しいと信じる情報を、ターゲットに伝えられるか。その目的をカタチにしたのが、ナボカルみずからが撮影する動画シリーズでした。
動画がいいのは、嘘がバレやすいことです。登場する人物の表情だったり、あるいは背景に写っている何かがおかしいと感じたとき、人は違和感を覚えます。動画の加工は、静止画ほど簡単ではないので、ごまかしがきません。だからこそ、動画の方が真実を伝えやすいのだと思います。
ナボカルの理念は、エンドユーザーの「地肌力」を信じ、その回復に寄り添うことで、健康美を追求してもらうことです。そのためには、化粧品のような化学品だけでなく、エステサロンの力も借りて、ユーザーの生命力に寄り添ってもらうことが不可欠です。この理念をキーワードに、メーカーとサロンと消費者が結びつく、「三方よし」を目指したいと考えます。

真実のフォーマットで
伝える
美容・化粧品業界は、正しい情報が行き来しにくい傾向にあります。たとえば、化学の観点から見るのか、生命の論理で見るかによって違いが出ます。ある成分が効くと言っても、体の対象部位までどのように届けるのか、実は大きな問題です。また、確率や量の概念を無視して議論している様は、滑稽以外の何者でもありません。この業界ではそうした無責任な議論が多々あります。 冒頭に登場した「毛細血管が消える」という現象を正しく考えてみましょう。毛細血管に血流がなくなったことに端を発します。たとえるなら、廃墟の中で水道管に水が来なくなり、管が剥き出しになった状態のことです。人の体は、この血管の残骸をやがて体の中に吸収してしまいます。これだけを聞くと、恐ろしい現象のようにも感じますが、体の自然な摂理は、不要なものを取り除き、必要なものを何度も生成する、半永久的なリモデリング(再編成)のプロセスです。問題の本質は、「血管が消える」ことではなく、血流がどこで途絶えて、なぜ、流れなくなったのかを冷静に見極めることなのです。

(流行りのモノは)、すぐに飽きられるんですよ。お客様が望んでいることは目先のものではないことが、よく分かりました。
工藤への取材を終えるタイミングで、私たちは最後に尋ねてみました。「先生のサロンには、最近の流行りモノがほとんどないですよね?」「私自身もやってみたんですけど、そんなのは、すぐ飽きられるんですよ。お客様が望んでいることは、目先の、そんなものではないことが、よく分かりました」。 工藤の回答が心に染みる。科学を重視し、生体を理解した上で、製品が消費者にどう馴染んでいくかを、エステティシャンが確かめる。私たちメーカーはその手助けをしながら、「本物」のエステを広めていく。今回の取材では、あらためて、そんな使命感を、私たちの心に刻むことができました。穏やかな気候と健全な経済に育まれた焼津の町を、私たちは晴れやかな気分で後にしました。



